【準備の話2】汗は金

近所の公園に大金が落ちてたらとか
あまりにも僕を愛してやまない血の繋がらないママ(しかも美女)が現れたらとか
役所から4630万円がうっかり入金されてたらとか

妄想の世界に逃げ込む暇があるほど僕には余裕がなかった。

期限がある目標には、しっかりとした道筋をたてて計画を練る必要があったのだ。

結局のところお金というのは都合よく増えたりしない。
何もないぼくには汗水垂らして働くことが一番手っ取り早く資金を確保する方法だった。

前振りが長くなったけれど、僕がしたことは本業とは別でバイトをしたというシンプルなこと。

単純計算だけど25万(貯蓄額)×15ヶ月(2月~翌4月)=375万

で達成になる。

つまり本業の給料を使わず、生活費を切り詰めてバイトで稼いだ金額で生活をするという方法。

具体的にやったことはこれ。

・やったこと
バイト①(ガールズバーのバイト 週4日:1,500円/時×5時間)
バイト②(キャバクラのバイト 週1日:1,360円/時×3時間~4時間)
バイト③(運送会社の深夜仕分け 週1日:単発約12,000円)
引っ越し(家賃78,000円→30,000円)
飲み会・遊びの自粛(ほぼ0円へ)

文章化するとものすごい簡素。
世界史便覧の年表みたい。
簡単には語れない汗や涙や吐瀉物があるんだけどな。

というわけで人知れず僕は自分の目標に向かって時間を切り売りした。
稼ぐという効率をよくするためにどのバイトにいつ入るべきかも考えた。(もちろんシフトの都合上入れない日もでてきた)

月曜日~金曜日はガールズバー(火曜日は劇団)
土曜日は仕分け作業
日曜日はキャバクラで働いた。

劇団に関してはどこかで話すかもしれないけどここではスルーしてほしい。

このスケジュールで劇団に通う以外の夜は毎日バイトをした。
平日は9:00~18:00まで働き、夜はバイトで深夜に帰ってくる。
祝日は夜勤に行き異常に眩しい朝日を浴びながら帰ってきて起きたらバイトにいく。

これを1年続けたら目標は余裕で達成だ。
そして前回のブログでも綴った通り目標の達成はほぼ見えている。

旅のスタートまであと半年。
目標に向かって近づいている実感がある。

今おそらく自分の人生の中で働くということを1番楽しめている気がする。
目的を持って生きるってこんなに楽しいんだ。
それがたとえ20歳そこそこの女の子にペコペコするような仕事でも、ベルトコンベアから流れてくる無限の荷物を一生仕分けるような仕事であっても。

仕事終わりのビールがあるから頑張れる。

どこかの居酒屋でおっちゃんが言ってたけどまさにそのとおりだ。
目の前に光さすものがあるから人って走れるんだよな。

僕のビールももうすぐそこだ。

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